
振付師・ダンサー
余田愛実さん
SD.LEAGUE 2024 全国大会 ディレクター/振付師/ダンサー、Softbank Award受賞
2024年度卒
この学校に入学して、3年間で自分がどう成長したと思いますか?
高校入学前は、振付師などクリエイティブな仕事をする人の立場が上で、照明など裏⽅は下、ダンサーは中間くらいかなと浅はかなイメージを持っていました。でもこの学校で裏方も経験したおかげで、それぞれの仕事の重要さが分かりました。作品を作る時、携わる人が全員同じ土俵で役割を果たし、良いもの目指していくのだと学びました。
3年間の学校生活はどのようなものでしたか︖
自分の良い所と足りない所に気付かせてもった3年間でした。卒業間近の感謝祭でみんなと作品を作りながら「3年間この人たちと過ごしてきたんだ!」と思ってすごく嬉しかったです。 お互いにリスペクトがあって、表現者としてギスギスせず、ゆとりがあるみんなを尊敬していました。私は、ひとりで部屋にこもって 「自分のダンスを追求!」というタイプで、あまり余裕が無かったかも・・・みんなの作品は、表現の中に穏やかさや優しさが溢れていて、表現が丁寧で伝わりやすいから勉強になりました。
3年間で一番思い出に残っている出来事は何ですか︖
昼休みに、廊下でアコースティック・ギターの弾き語りを始めた人がいて、私がそれに合わせて即興で踊り、別の人がヒューマン・ビートボックス(口やのど、鼻でリズムの音を出す)で加わりました。続々と人が集まってきて、盛⼤な即興ライブになりました!録画してSNSにアップしたりはせず、日常の中に音楽や踊りがあった、本当に楽しい思い出です。
卒業後の進路と、将来の夢を聞かせてください。
日本⼥⼦体育⼤学のダンス学科に進学します。ダンス以外にも、解剖学などを勉強できるので、とても楽しみです!ケガの予防や対処、体の構造や無理の無い運動について学んで、仕事に活かしたいです。 将来の夢は、エンタメの第一線で活躍することです。ミュージカルの振付にも興味があるし、海外で学んだり、いろんなジャンルの仕事をしてみたいです!
日本芸術高等学園に入学する後輩たちに、メッセージをお願いします。
私は入学前、ほとんどダンスの経験しか無かったです。この学校で演技や殺陣、歌・ドラム・ギターなどいろんな授業を受けて、芸能に対する知識が増え、表現の幅も広がりました。「挑戦すること」を応援してくれる雰囲気がこの学校にはあるので、ぜひ積極的にいろいろチャレンジしてください。